女子バレー リオ五輪代表 12名 決定までの想い

リオ五輪代表12名 決定 までの監督の苦悩


リオ五輪で世界一を狙う為に選ばれた全日本女子バレー
代表12名。なぜこの12名なのか、世界一を狙うのに
必要な要素とは。

前回のロンドン五輪では28年ぶりにメダル獲得(銅メ
ダル)を果たした全日本女子バレーチームが、今回の五
輪で、金・銀を獲得するためには。

女子バレーリオ五輪代表12名決定の経緯


国際バレーボール連盟主催の大会では出場選手14名登録
できます。今回のリオ五輪では登録選手12名ということ
なので、眞鍋政義監督は「非常に悩み、苦しんだ。スタ
ッフとも何十回も議論をした」とその想いを明かしてい
ます。

眞鍋監督の頭を悩ませたのは、レシーバーをどうするか
つまりスパイカーに代わって後衛の3回のローテーシ
ョンの間だけ守備固めをする選手を入れるかどうするか
でした。

「前回のロンドン五輪では、アメリカ、ロシア、中国、
イタリア、ブラジルといったチームがレシーバーという
枠を使っていました。国際試合ではだいたい1セットに
15回ローテーションをします。その中でレシーバーは
3回しか使えません。しかしこれまでの試合を反省して
も、レシーバーを入れた方がサイドアウトを取れるし、
サーブ権がある時の点数も取れているという統計が出て
いるので、レシーバーという枠を入れることにしました」
と眞鍋監督は想いを語りました。

今回の選考で重要視したのが第一に「チームワーク」そ
して二番目が「ディフェンス力」であったと。
結果的にレシーバーの採用を決めた、リベロの座安琴希、
佐藤あり紗の2人を代表12名に入れ、どちらかをリベロ、
もう1人をレシーバーとして起用することにしたのです。
    リベロ座安琴希               リベロ佐藤あり紗
座安・佐藤.jpg

パスヒッターが3枠しかない難しい選考に


パスヒッター(サーブレシーブをするウイングスパイカー)

5月に行われたリオ五輪世界最終予選では、パスヒッターと
して主将の木村沙織、古賀紗理那、鍋谷友理枝、石井優希、
の4人が登録されていました。
6月26日まで行われたワールドグランプリ予選ラウンドで
は、内瀬戸真実、田中瑞稀、井上愛里沙にもチャンスが与え
られましたが、最終的に選ばれたのは7人のうち木村沙織、
石井優希、鍋谷友理枝の3人だけでした。
    バスヒッター
    木村沙織           鍋谷友理枝          石井優希
木村・鍋谷・石井.jpg

女子バレー リオ五輪代表 12名 決定までの想い 石井のレシーブ、鍋谷のサーブ


「石井はサーブレシーブがここ数年安定してきたし、ディグ
(スパイクレシーブ)は的確なポジショニングをしていて、
本当にいい。
リオ五輪最終予選でもいいところで活躍してくれた鍋谷は、
なかなかスタートから行くことはないが、ピンチサーバー
として必ず点数を取って、ディグをして帰ってくる。
明るいムードメイカーで、本当に一生懸命にやる日頃の姿勢
がいい」 と眞鍋監督は想いを明かした。

昨年のワールドカップで海外勢の高いブロックを相手に得点
ランキング5位となる活躍を見せ、次世代のエースと期待さ
れた古賀は選考から外れてしまった。
古賀は5月のリオ五輪世界最終予選で木村の対角に入ったが、
攻守ともに不調に終わった。

パスヒッターが少ないのを覚悟で、守備力を取った


今回のリオ五輪へ向けた女子バレー日本代表メンバーの構成は、
セッター2人、ミドルブロッカー3人、パスヒッター3人、
ポイントゲッター(サーブレシーブをしないウイングスパイカ
ー)2人、レシーバー1人、リベロ1人の計12人である。
    セッター宮下遥             セッター田代佳奈美
宮下・田代.jpg
     ミドルブロッカー
    荒木絵里香          島村春世           山口舞
荒木・島村・山口.jpg
     ポイントゲッター
        迫田さおり                 長岡望悠
迫田・長岡.jpg
最大8試合を戦わなければならない五輪において、コート内の
6つのポジションのうち2つを占めるパスヒッターが、控えを
含めて3人しか組み込めないというのは心配の種が残る。また、
レシーバーが入ることによって攻撃面での選択肢が減るという
デメリットもある、だがそれよりも、重要な場面でのサーブ
レシーブの安定とディグ力のアップを優先した形だ。

女子バレー リオ五輪代表 12名 決定までの想い 世界一を狙うには、4つの世界一が必要



眞鍋監督は、「ベスト8くらいに入るには(得点力重視のメンバ
ー構成でも)いいけれど、我々の目標は世界一ですから」と語る。

眞鍋監督は、ロンドン五輪の前から、「日本が世界一になるため
には、サーブ、サーブレシーブ、ディグ、ミスの少なさ、この4
つで世界一になることが必要」と唱えてきた。
銅メダルを獲得したロンドン五輪の頃のチームは、それに限りな
く近かった。

守備範囲の広い世界屈指の守護神・佐野優子と、リベロに引けを
取らないディグ力を持つセッター・竹下佳江がいて、パスヒッタ
ーの木村と新鍋理沙の2人は守備力も非常に高く、日本はロンド
ンのコートで脅威の粘りを発揮した。

ロンドン五輪の頃はミドルブロッカーも含め、「後衛では全員が
リベロだ」というのを合い言葉に、ディフェンスを強化していた
のが印象に残っている。

理想的には、高さに劣る日本チームは全員がレシーバー並みの守
備力を持ち、全員で拾い、そして後衛も含めたスパイカー全員が
攻撃できる力を持ち、相手に的を絞らせないことが重要だ。

今回、攻撃の枠を1つ減らしてレシーバーを入れなければならな
かったというのは、眞鍋監督としても苦渋の決断だったのだろう。
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ロンドン五輪のあと竹下、佐野が引退した、荒木も一時は現役を
離れていた、軸が木村1人となってしまい。本来は固定すべきセ
ッターやリベロに様々な選手を起用し、「ハイブリッド6」とい
う新しい戦術を試みるなど、試行錯誤の4年間だった。レシーバ
ーを採用したのも今年のリオ五輪最終予選まで。毎回チームの様
相は変わり、コンビネーションや守備の連携はまだ不完全だ。

眞鍋監督の期待する「化学変化」に残された時間はあと数日。

眞鍋監督はこう意気込みを語った。
「この4年間は、世界選手権、ワールドカップでベスト4にも入っ
ていませんし、世界はさらに身長が高くなって、各国には絶対的な
エースもいる。日本がそこを追求しても、すぐに大エースなんて出
るわけがありません。身長が低いというところを逆にプラスにいか
すしかない。サーブレシーブを含めたディフェンスというところは
いっそう集中して準備をしていきたい。この数日で、日本のオリジ
ナルの戦略、戦術を作っていきたい」

眞鍋監督は今年何度も、「今のままでは、五輪切符は獲得できても、
本大会でメダルを獲ることはとうてい無理。メダルを獲るためには
『化学変化』が必要」と繰り返してきた。

眞鍋監督が苦悩し厳選された12人が、残り数日でその「化学変化」
を起こせるか。
リオ五輪女子バレーは、8月6日、日本対韓国戦で幕を開ける。
眞鍋監督の想い、日本のファンの思いはどんな結果につなが
るのでしょう。

記事引用
http://number.bunshun.jp/articles/-/825958?page=4
画像引用
http://matome.naver.jp/odai/2141608461597962901
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http://matome.naver.jp/odai/2146364300155868301
http://ur0.work/xrLA03
http://ur0.work/xrLB
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http://ur0.work/xrLF/
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